限界女日記

人生七転八倒録

このブログについて

はじめまして。こんにちは。

勿忘草と申します。

 

先月約1年ぶりにはてブロを再開し、長ったらしくタラタラとした文章をいくつか投稿してきたのですが、そういえば自己紹介がまだだったなと思って今更ながらわたしのことなどを書き連ねたいと思います。どうでもいい情報ですが短いのでどうかお付き合いください。

 

HN☞勿忘草

TRUMPシリーズのLILIUMからお借りしました。

 

推し☞「舞台俳優のオタク」「若手俳優について」というグループに入っていながら、今現在明確な推しが存在しません。これに関しては本当にすみません。

推しさんについて書いている皆さんのブログを、推しがこの世に実在するっていいなぁ…と思いながら読んでいます。推しってなんだろう。

 

エリア・ジョブ☞関東住みです。暇を持て余した大学生。就活をしていなさすぎて将来「詰み」の二文字が見えてきた。

 

観劇基準☞キャスト、タイトル、チケ代、日程、その他諸々を勘案して行きたい公演は行くようにしています。たまに友人に誘われてついて行ったりします。一度お誘いを断ったあと、その舞台卒論に使えたじゃん!!!と後悔してからは(理由がクソ)大体お誘いは断らないことを信条に生きています。馬には乗ってみよ、人には沿うてみよ、舞台には行ってみよがモットーです。

 

グッズ☞そもそも特定の俳優さんを推しているわけではないのであまり買いません。パンフ、あと公演を見て良かったキャストさんのブロマを買うくらい。

ランブロに親を殺されたのでこのシステムを非常に憎悪していますが、テニミュでは1公演入るごとにおみくじ感覚で1つ買います。交換に出すことはしません。

 

 

ブログの方針☞舞台の感想、好きな公演や楽曲の話、オタ活の日々、などをちまちま書けたら…

 

好きな公演タイトル☞テニミュ(四天厨)、1789(「世界を我が手に」がだいすこ)、ファントム(歌が好き)、TRUMPシリーズ(LILIUMが、好き……)、モーツァルト!(「ダンスはやめられない」の2番がめちゃくちゃ刺さる)、etc…

 

 

 

スマホで操作してるからか(?)字体が勝手に大きくなってたり、文章が支離滅裂だったり、つまらん話ばっかりしてしまいがちですが、どうかこのグループに留まることをお許しください。

以後よろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 

やっぱりテニミュっていいなという話

お久しぶりです。

最近Apple Pencilを買ったら楽しすぎて人生のモチベーションが急上昇し、毎日ウキウキの勿忘草です。相変わらず就活はノータッチエースですが現役進学だったから1年くらいギャップイヤーがあっても良いんじゃないかとか最近考えています。クズです。

ひと月ほど記事を更新していなかったので、凱旋公演に行った感想をばと思って参りました。

以下雑文。

全立後編、もうぜんっぜんチケットが当たらなくて、凱旋がマイ初日となる悲しい事態だったのですが、テニミュの熱いエネルギーが下がりきったモチベを吹き飛ばし一瞬でタイトルのようなテンションへと押し上げてくれました。1ヶ月半お預けをくらい期待が高まっていた分、最近観た舞台の中で一番楽しかったです。テニミュを求めに行ってテニミュが出てきて、そうそうこれこれ!となる感じ。若い子がキラキラ頑張っている姿というのは、見るものの心まで若返らせてくれますね。観る点滴として医療費控除の対象にして欲しいです。3rdが終わっても4thやって欲しいし、私がおばあちゃんになってもアンチエイジングのために通いたいので、宝塚のように100年くらい受け継がれてくれたらいいなぁなどと思ったり。次シーズンに関しては、新テニミュージカル化して欲しいとか3rd後半は演出に進歩が見られないとか、さまざまな意見も聞くのですが、私は無印のままずっと続けてくれたらいいなぁと思っています。テニミュは意外とファンの新陳代謝が活発で、結構若いファンが入ってくるイメージがあるので(体感なので正確なところはわからないですが)(あと2.5ブームが去った後どうなるのかはわからないですが)マンネリ化で客足が遠のくということもないんじゃないかと勝手に思っています。5年でひと回りというスパンもちょうど良い塩梅だと思う。もちろん、時代に即した演出のアップデートなどは大前提ですが、無印ミュージカルのままでも新鮮に楽しめる人は多いと思うのです。

今回、凱旋で青学の卒業バラードが無かったのですが、これは大千秋楽だけで歌うのか、それともドリライで歌うのか、はたまた10代目は卒業しないのか……???卒業しない場合、シーズン跨ぎのタスキではあるけれど、不動峰公演のチケットを売る上で良い戦略であるとは思います。そうなると10代目は不動峰で5作目になるからそこで卒業で、4thは3rdと同じ11演目にして11代目と12代目で5作ずつにするのかな?ていうか新シーズンを大前提に語ってるけど4thは本当にあるのかしら?まあ、考えててもしょうがないので発表の時を待ちます。

肝心の後編の感想ですが、S1がね、なんか本当にどっちを応援したらいいのか分からなくてしんどかった。記憶喪失のリョーマが本当に可愛くて可愛くてにちかが可愛くて可愛くて、イップスの時体育座りで土をいじってる様子とかもう本当にいとけなくて、まだ12歳のこんなばぶちゃんに全国大会決勝の勝敗を委ねるなんて…!でもリョーマ、すごいわ、記憶喪失から立ち直って試合頑張っててえらい!というママの気持ちになる一方、幸村の「これは生きるか死ぬかの真剣勝負」というギリギリまで追い詰められたメンタルや「絶望の淵から見上げたウィンニングロード」(泣く)というもう絶対常人の比ではなく努力したであろうリハビリや闇練に思いを向けると、精市!!!あなたもう十分頑張ったわ!!!テニスを楽しんで!!!勝てなくても自分を責めないで!!!という精市ママの気持ちにもなり、本当に感情が迷子でした。生来の判官贔屓気質から、イップス時にはリョーマくんがんばぇ〜!天衣無縫後には幸村くんがんばぇ〜!という気持ちに傾きがちなのですが(アホ)、幸村くんがバシバシエースを決められている最中でも、天衣無縫リョーマくんのあの圧倒的な眩しさ(とにちかちゃんの尊いお顔)には説得力がありすぎて、そのキラキラ加減に「大正義!!!!!」と叫びたくなってしまうのです。本当に感情迷子。試合が終わった後もずっと感情迷子のままで、でもGRADUATIONの頃には自然と涙が溢れ(あぁみんな大人になっていくんだな)と、架空のキャラクターの人生に思いを馳せすぎて泣く人間が爆誕していました。王子様達の人生に幸多からんことを……😌

普通、人は何事においても常勝なんて出来ないから、凡人はまずその土俵にすら上がれないのだけど、幸村くんは今までずっと常勝できてしまったが故に自然とその掟を背負い込み、それを当然と思ってしまって、これってリョーマと同じく強すぎるが故の悲しき産物なのかなと思いました。「負けてもいいんだよ」と勝った人間が言うのは残酷すぎるけど、このまま無敗で行くともっと大きな挫折を味わうことになりそうなので(もうすでに幸村くんは病気という挫折を味わっていますが、勝ち負けという意味で)、ここらへんで負けて自らの気づきにより視野が広がったことは逆に良かったのかもしれない。

ここまで書いていて全然舞台の感想じゃないなと思ったので、新曲の感想とか。

最後のリョーマのSee you again?の歌が、にちかちゃんの声域とぴったりで本当に天使だなと思いました。これをドリライで聞いたら滝涙だと思う。次ににちかちゃんを見るときはリョーマじゃないんだなぁってまだ公演あるのに思っちゃったもん。スマホの写真を見て思い出を振り返る演出は、その後に続くDESTINYの「輝く笑顔は写真に残せるけど溢れる想いは今ここでお前に伝えるしかない ありがとう」に繋がる良い演出だなと思いました。もしかしてこの曲、にちかちゃんの卒業バラードだったりして…??千秋楽だけ10代目が出てきて、にちかちゃんがラケットを舞台上に置いてそっと去っるのを見守るとか……(山口百恵?)あると思います。あと青学校歌の「ポジティブシンキングで」がずっと「ポジティブすぎて」に聴こえて、ポジティブすぎて〜ポジティブすぎて〜て、ポジティブすぎるから何なんだよとか思ってましたごめんなさい。一年分くらいのポジティブを浴びた気がする。テニミュって光だなぁ。

それにしても、自分の学校卒業や部活引退はすごくあっさり迎えられたのに、なぜテニスキャラやキャストの卒業にはこんなに心乱されるんでしょう?GRADUATIONマジで泣く。オタクは卒業というものに弱いんだ。

総評として、テニミュが好きで良かったなって思いました!

say 声をそろえて!テ ニ プ リ っ て い い な !

 

ー完ー

 

 

 

 

2019年11月12月観劇記録

天性の飽き性が炸裂し2ヶ月あまりはてブロを放置しておりました。

お久しぶりです。勿忘草です。

12月はメンがヘラして死んでおり、ブログどころでは無かったのですが、徐々に普段の生活に戻り人間らしさを取り戻してきたので2019年の振り返りを兼ねて備忘録的に観劇記録を書きたいと思います。以下お付き合いください。

 

11月上旬

舞台『8人の女たち

確かフランスの作家のコメディ(?)で、ある会社経営者の裕福な男を巡って彼の周りの8人の女たちがドタバタを繰り広げるというストレートプレイでした。全員声優さんが演じられていたのですが、やはり長く活躍し続ける声優さんは声の演技だけではなく舞台のお芝居も上手いんだなぁと再確認させられました。名塚佳織さんが可愛かった。

最後の方の伏線回収と衝撃のラストがジェットコースターすぎてしばらく余韻が残りました。

 

11月下旬

ミュージカル『ファントム』

だいちゅきファントム!城田ちゃぴ達成版で見ました。

うん。全部、キャリエールが悪い。

ちゃぴちゃんのベラドーヴァダンスがすごかった!!あと達成シャンドン伯爵がかっこよかった。あそこのビストロ後のシーン、黄色いドレスがララランドっぽいですね。晴香ちゃんは衣装違ったのかな。もう一方のキャストを見れなかったのが残念です……

わたし、ヅカ版の「そしてオペラ座の怪人が生まれたのだ……!!」のあとのラーラーラーララがギュイーンとギターの音になってファントムとファントムチルドレンが踊り狂うところ大好きなんですけどそこが無くて寂しかったです。しばらく雪組版聴いて浸ってました。真彩ちゃんは最高。(結局それ)

 

12月下旬

十二月大歌舞伎『神霊矢口渡』『本朝白雪姫譚話』

本当はナウシカ見たかったんだけどチケット無かった😭神霊矢口渡は平賀源内が脚本書いたらしいのですがいまいち話がとっちらかっていて、最後のシーン、お船が太鼓を叩いたのは新田に居場所を教えるため?パパを矢で殺したのは新田?と???でいっぱいでした。でも松緑さんの殺陣(と言うのか?)、決まっていてかっこよかったーーー!梅枝さんの女形もお美しかったです。あと矢口渡の柱が爆破されたのがウケた。

本朝白雪姫譚話はまんまグリム童話だったのですが、子役たちのありえん可愛いこと……!!7人も適役の子役がいるんだ!歌舞伎界パネエ!と言う思いと、梨園に生まれたらこんな小さい時から夜遅くまでお仕事してその後の人生も大体歌舞伎役者で決まっちゃうのかな……と若干複雑な感情でした。鏡の精と野分の前が対話をするシーン、寸分たがわず鏡写しで本当に凄かったです。お琴対決のシーンも美しかったけど「お前(鏡の精)も弾いてるのかい!」というツッコミで笑ってしまった。

始めはこんな母親嫌すぎるよなぁという気持ちで見ていたのですが、野分の前の立場になってみると、きっと10代とか20代前半、今のわたしと同じくらいの歳で子どもを産んで、もう自分は衰えていくばかりかと思ったら人生を儚みたくもなるし、時分の花では娘に負けたとしても、お琴の腕前、まことの花では負けないわ!と思っていたらこちらも惨敗で、より一層娘への憎しみが湧いたとしてもまぁ分かるかもなぁと思ってしまいました。親子の関係も、乳母とかがいるのできっと私たちの思う親子関係とは違うんだろうな。とはいえ娘をガチで殺しにかかるのはヤバいですけどね!執念こわ!

歌舞伎、ミリしらでナルト歌舞伎くらいしか自主的に見たことなかったので、新発見が沢山あって楽しかったです。人ならぬものだけが花道のスッポンから出たり入ったりできるというのも面白いなぁと思いました。

とりあえず三月の桜姫東文章見に行きたいです!

 

12月下旬

るひま『麒麟にの・る』

突然の訃報に風呂の中でスマホを見ていて呆然としたあの日。とても信じられませんでしたが、キャストの皆さんのツイートなどを見ていて、本当に多くの人を愛し、愛されていた俳優さんだったんだなと思いました。何よりキャストにお年玉を用意していたのが一番びっくりでした。ご冥福をお祈りいたします。

 

主演が安西くんと平野さんということでお芝居がこれるひま?!というくらいしっかりしたお芝居でした。てか赤澤ムックのストーリーが普通にめっちゃ面白かった。あと十二国記を読んだ後だったので麒麟が王を選ぶとか転変して空を飛ぶとか麒麟が死んだら次の王のもとに天意が移るとか十二国記やん……という気持ちでした。今わたし戴極国のことしか考えられないので……今年(去年な)のるひまは織田信長&信行の十二国記パロでした。めっちゃお芝居良かった〜〜。なんかめっちゃ良かったのに感想があんまり出てこない……めっちゃ良かったのは確か。つじもっちゃんの正親町親王が美しく怖く悲しくて良かった。お市の方(凰稀かなめさん)もお美しかった〜〜。ライブパートはるひまって感じでした。最初勝つんは氷帝されてマジマジビビったC。白石厨なので安西と神永のユーアーザベーに少し滾るかなと思ったけど手に持ってるのラケットじゃなくて八つ橋と海老フライだしなんか、なんだろ……何を見せられていたんだろ……

 

最近は就活鬱と金欠で観劇に全然行けてません。でも今月はフランケンとデスミュあるから生きていられる。その前に課題やろうな。

そして、東京取れなくて未だにテニミュ行けていないんです。遠征行ってる場合でもないと思うし……かなぴいです。青年館当券ないのが恨めしいです。かなぴいです……

12月はあと1本、ナベプロのミュージカルスクールに通う友だちの公演を観に行ったのですが、あまり詳しいことは言えないようなので、みんなめっちゃお芝居が上手くてストプも良かったことだけを記しておきます。

 

 

舞台は見れてないけど、観たいなと思ってた映画を何本かアマプラで観れたので気力があったらまた今度感想書きます。この世界のさらにいくつもの片隅に観に行きたいなーー。

 

駄文にお付き合いいただきありがとうございました。

 

 

ブラックフェイスの話

心の底からこんにちは。

勿忘草です。

いつも拙ブログに閲覧、いいねをいただき誠にありがとうございます。わたしのブログのpv数など本当に微々たるものですが、誰かに読んでもらえていることが大変励みになっています。

昨日はてブロを更新したばかりなのですが、今話題のブラックフェイス問題について、少し語りたいことがあって参りました。

思うままに書き殴ったので大変読みづらいかと思いますがご了承ください。

 

 

本日正午、ミュージカル『ヘアスプレー』製作陣からブラックフェイスしません!のメッセージが発表されましたね。

良いことだと思います、なんかホッとしました。

 

ちょうど来年の卒論を「舞台演劇と人種問題」というテーマで書こうと思っていて、その下調べをしている時期だったので、浅学なりに今の自分の考えを残しておきたいと思います。

でも正直先行研究がいっぱいありそうすぎてテーマ変えるか迷ってる。テニプリ学で学位を取りたいです。

 

 

まず、今回のメッセージ、

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①全ての座組が、役に即した人種の役者を揃えられるわけではないことに留意しつつ、

②差別の意図があろうとなかろうと、(敬意を払っていたとしても、)肌を黒く塗る行為そのものがいけないのだということを示し、

③役を演じるという表象行為に、肌の色といったガワ要素は関係ないことを明らかにし、

④ヘアスプレーの内容と絡めて、肌の色なんて気にせず楽しんでほしいな!とお願いする、

完璧な布陣のお手紙でした。

 

まあ、そもそもこんなお手紙が出るということ自体が、日本におけるブラックフェイスの野放し加減を表しているとも言えますが、それでもこのメッセージは、日本の演劇界における大きな一歩だと思います。

 

 

 

言いたいことが多すぎるので、卒論の仮目次を少し転用します。ゼミの人に身バレしたら大人しく死にます。

 

 

 

1.研究の背景

舞台『Harry Potter and the Cursed Child』(2016)のハーマイオニー役に黒人女優を起用したことが炎上したり、

黒人ハーマイオニー差別にJ・K・ローリング大激怒 - シネマトゥデイ

舞台『Little Mermaid』(2017)でアリエル役に日本出身のアジア系アメリカ人を起用したことが炎上したり、

「なんでアジア人がアリエル役なの?」批判を乗り越えた女優、『リトル・マーメイド』で優しい世界を目指す | ハフポスト

ついには今年、実写版『Little Mermaid』でアリエル役を黒人女優が演じることに対し、ネット上で#NotMyAriel運動が起きたり

『リトル・マーメイド』主演に黒人俳優起用で賛否。背景や意義を考察する - コラム : CINRA.NET

するなど、演劇と人種という問題に論争が起こっていたこと、

そして、2017年末の『ダウンタウンガキの使いやあらへんで』にて、浜田雅功のブラックフェイスが問題となり日本国内で大きな議論を呼んだこと、

「ガキ使」浜田雅功の黒塗りメイク BBCやNYタイムズはどう報じた? | ハフポスト

これらの理由により、わたしは演劇と人種という問題に興味を持つようになりました。

 

 

2.演劇の定義

そもそも演劇とは何なのか。非常にツッコミどころ満載の自論なので適当に読み流してください。(てかレジュメ引っ張ってきただけやし。)

 

演劇とは「事物の表象」のことです。

これだけだと意味がわからないのでアリストテレスの著書を援用して勝手に説を補強すると、アリストテレス

「表象(representation)行為こそ決定的に人間的な行為」

と考えており、演劇論的側面のある著書『詩学』の中で、

「幼年期から人間には表象する本能が備わっている。そして、この点で、人間は他の動物とは異なる。つまり、人間ははるかに模倣にすぐれ、物事を表象することによって最初にものを学ぶのである。」

と述べています。この「模倣」というのが肝で、アリストテレスの芸術観は

「芸術は人生を模倣すること」

というものに集約されるのです。

ところで、表象を意味するrepresentationという言葉には大きく2つの意味があります。

①表現=他のものを再現する

②代表=他の人間の代わりに行為する

この①と②が重なり合う場所が「劇場」であるとアリストテレスは述べています。

つまり、表象=演劇であり、アリストテレスにとって、「演劇こそが決定的に人間的な行為である」ということです。

 

次に、表象の成立条件について考えてみます。

表象の成立には、「AをBで表すことにしよう」という約束事(コード)が存在していなければなりません。

例えば、浄瑠璃では黒子はいないものとして扱う、とか、能では美少女は小面で表す、とか、歌舞伎では心理的盛り上がりを見得で表す、とか、テニミュではテニスボールをピンスポットで表す、といった約束事です。

この表象はパースによってさらにイコン、シンボル、インデックスに分けられ〜〜とかなんちゃらとかありますが、難しい話は置いておきます。とりあえず舞台演劇と密接に関わりがありそうなのは、この約束事ではないでしょうか。

そして、表象を成り立たせる約束事として最も重要なものが、「演劇では役を役者で表す」ということだと思います。ヘアスプレー公式のお手紙では、「不信の一時的停止」という言葉が使われていますね。

つまり、板の上では役は役者であり、役者は役であるということ。役者の技量や演出にも依りますが、役者のガワだけを見て、これは〇〇役じゃない!と騒ぎ立てるのは、想像力の翼が折れてるんちゃうかという話です。

観劇というのは、観客も相応の理解力と受容力を要する、体力を使う行為なのです。

 

 

3.なぜ#NotMyArielは起きたのか

シンプルに、人種主義と客層のせいだと思います。2017年の舞台版『Little Mermaid』では、アリエル役をアジア系アメリカ人が演じたことに、多くの心無い批判が寄せられたと言います。しかし、インターネット全土を巻き込んでハッシュタグ運動が起きるほどではありませんでした。#NotMyArielが起こったのは、2019年の実写版『Little Mermaid』の方です。思うに、舞台演劇は劇場に来る限られた客がターゲットであるのに対し、映像演劇ではより多くの層へ裾野が広がるため、批判意見も多く届いたのではないでしょうか。

 

 

4.ブラックフェイスの問題

欧米では、ミンストレルショーなど差別的な文脈でブラックフェイスが用いられてきた歴史があり、ブラックフェイスは今ではタブーとされています。

一方、日本ではそのような黒人差別の歴史と関わりが薄く、ブラックフェイスが人種差別だと広く認識されるようになったのは、2017年末のガキ使がきっかけなのではないでしょうか。宝塚やホリプロ舞台など、大手制作会社による作品でもしばしばブラックフェイスが行われています。

2017年のホリプロ舞台『メンフィス』では、リスペクトの気持ちを込めて金粉を混ぜた顔料を塗ったと聞きます。しかし、そこに差別の意図が無く敬意を持っていたとしても、ブラックフェイスという行為とそこに紐付けられた歴史自体が差別なので、国際的な感覚ではブラックフェイスはタブーとされています。差別とは、意図ではなく行為そのもののことを指すからです。

 

 

5.イエローフェイスの問題

欧米では、少し古い例ですが1961年『ティファニーで朝食を』に出てくるミッキー・ルキーニ演じるアジア系家主がイエローフェイスであると指摘を受けています。

(差別する意図は無くとも)ブラックフェイスなどで人を差別する側に立つことがある一方、イエローフェイスなどで差別される側になることもあるわけで、加害・被害のシーソーがギッタンバッタン変わるのが人種差別の難しいところだな、と思います。単純な二項対立では表せないことなので、これ以上は何だろう、ポスト構造主義?とかデリダ?なのか?の難しい話になりそう。バカは退散します。

 

 

6.ホワイトウォッシュの問題

欧米では、最近だと『Ghost in the Shell」(2017)で草薙素子がホワイトウォッシュされてる案件が記憶に新しいです。

日本では、今年日清食品と『テニスの王子様』がコラボした際、大坂なおみ選手の肌を白く描きすぎではないか?という指摘があり、わたしにとってもホワイトウォッシュという問題を考える契機になりました。

当方、テニスの王子様が好きなもので、許斐先生のキャラデザを否定されたり、自分でもこれはダメだ!と否定するのがとても心苦しく、テニプリは一人一人肌の色RBG違うんだよ〜こだわりなんだよ〜〜GO出した責任者誰〜〜という思いと、大坂なおみ選手、ほんとすまん……うちのが……(何様)という思いがせめぎ合っていました。その後数ヶ月して、大坂選手がリョーマくんの画像使って「my husband lol」とツイートしてくださったときは女神かと思って2日くらいツイッターのヘッダーを大坂選手にしていました。推す。

このホワイトウォッシュ、実は逆もしかりで、本来白人の役であったのを黒人俳優が演じたりすることを、ブラックウォッシュなどと言うようです。当然イエローウォッシュもあるんでしょう。てかホワイトブラックイエローって肌の色が3種しかないみたいな言い様だけど、それも解像度低いですよね。

この問題、ゼミで発表したときもいくつか質問されて、最近映画とかで時代考証に反して黒人アジア人キャストを起用しているのは、逆に気を使われているようで嫌だといった意見や、本格的に時代考証してほしい、といった意見もあって、それは確かに………となってしまいました。美女と野獣とか、海外ディズニーのプリンセスに黒人アジア人がいることが違和感あるそうです。なるほど。感じ方が人それぞれである以上、定式化した答えなんて見つかりそうにない気がします。〇〇ウォッシュ、難しい。役に応じた役者を起用するのが理想なのですが、日本では役者の確保が難しいのですよね。

誰が何を演じても、それこそ人外の動物とか米とか電車とかを演じても、立派に表象行為であり演劇たりうると多くの人が理解できるのに、同じ人間を演じる際、肌の色が違うだけで拒否反応が出るのは何故なんでしょう。歴史的な経緯が重すぎるのかな。正直日本人にとってミンストレルショーなんて関係薄いし、なんで日本でブラックフェイス禁止するの?それに昔の人が悪いんじゃん、今のわたしたちがそのツケ払わなきゃいけないの?と思う方もいると思うんです。そう思うのもまあ分かるのですが、わたし自身は、歴史を受け止め、そこに存在した不均衡を均していくことはとても大事なことだと思っています。今を生きる我々の子どもや孫たちは、将来歴史的背景として今現在のわたしたちの思想や行為を背負っていくわけです。やっぱりより良い世界というか、子孫たちが生きやすい世の中を残していきたいじゃないですか。

以前、アボリジニなどオセアニア先住民族の伝統や同化の歴史について学んだ授業で、歴史的に周縁化された少数民族の役を、彼らを追い詰めた側である他の人種や民族の役者が演じていいのか?という議論をしました。表象行為には無限の可能性があるよ派のわたしですが、役を演じる上で、役のアイデンティティと役者のアイデンティティは、同じ境遇を生きていないと本質的に重なり合わないのかも、と思うようにもなりました。

ヘアスプレー公式からのお手紙では、役と役者の人種・バックボーン同一化は、理想的ではあるが、他の人種の役者が役を演じる機会を奪うことになり、そこに新たな不均衡が発生してしまうことに気づいたと述べられています。

難しいですね。

役と役者の関係性についてはこれから考えていきますが、ブラックフェイスに関してはわたしはもうやめるべきだと思っています。日本ではまだまだそういう舞台が多いですし、演劇に限らずコスプレやダンスなんかの分野でも行われています。舞台は興行である以上、収益を上げることが重要で、そのためには主催側は顧客のニーズを把握しなければならないですよね。やはり、顧客である我々の意識を変えていくことから始めなきゃいけないのかな。

 

 

7.今後の日本の舞台(願望)

ブラックフェイス、辞めようよ。

人種的多様性が少ないのは、しょうがないよ。

これからきっと、いろんな役者さんが増えてくよ。

2.5も、キャラに寄せなきゃなのは分かるけど、ブラックフェイス、辞めようよ。

観客も、理解力、受容力、高めてこう。

 

 

 

 

 

 

 

おわり




 

 

舞台『PSYCHO-PASS サイコパスchapter1』を観た話

おはよう、廃墟の恋人たち。

 

お久しぶりです。

この連休中、無為に日々を過ごしていました。ベッドからほとんど動かずに食って寝て寝て食うガチニートスタイルでした。真剣に発達障害などの可能性を考えてしまいますが、ただの怠惰な定型発達であったときに救いがなくなってしまうので未だに診断にかかれていません。

 

今日は舞台サイコパスの第1章を観てきたので、原作への想いなんかも交えつつ感想を語りたいと思います。ネタバレ注意です。あと文章がとっ散らかっております。ご了承ください。

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以下雑文

 

わたしとサイコパスとの出会いは、そう、中学2年の冬のことでした。(いきなり何)

当時中二病真っ盛りだったわたしは、博識で衒学的な槙島聖護という人間にえらく心酔し、彼の勧める本などを片っ端から読み、嫁コレに時間を溶かす若干の槙島ガチ恋状態でした。(関係ないのですが、全然市場に出回ってなくて読めなかった『あらかじめ裏切られた革命』が大学の図書館のめっちゃ目立つところに排架されていて、初めてそれに気づいたときは大いに沸きました。)

マジで槙島先生がだいすこでしたが、彼は普通に犯罪者ですし凶悪ですし行動原理も意外と子どもっぽいです。槙島先生は好きだけど殺されたくない、結婚するなら狡噛さんだよね!思慮深いマッチョ最高!などと宣いつつ、槙島先生愛も諦められない。選べない(なぜ選ぶ立場だと錯覚している?)。究極の二択。無人島に一緒に流されたいのは狡噛さんですが毎日お味噌汁を作ってあげたいのは槙島先生です。狡噛さんとはジムで出会いたいけど槙島先生とは図書館で出会いたい。どうでもいいか。

1期と制作の変わった2期も観ました。(一時期槙島先生も狡噛さんもいないサイコパスに本気で価値を見出せなかった。)3期はまだノータッチですがそのうち観ます。1話45分て長いねん。

何はともあれ中学生という多感な時期に触れたこのサイコパスという作品によって、わたしのSF好きや思慮深いマッチョ好き、社畜への憧れ(?)といった価値観が形成されたといっても過言ではないのです。舞台サイコパス、どんなものなのよ?というノリで品川ステラボールへと足を運びました。

 

 

 

 

 

 

 

 

結果、かなり良かったです。

ビジュアルがまず良かったよね。

そんな感想です。

 

 

 

 

1幕

 

・冒頭シーンのあのサイマティックスキャン防止ヘルメット、形状といいサイコパスを同期させるという発想といい、何度見ても某宗教団体のヘッドギアが思い浮かぶ

・冒頭のお洒落ジャズスイング、何(♪闇は欲望の中に 欲望は心の中に 心は人の中に)

・魔導師みたいな人たちは、人の心の中の欲望の中の闇ということ?(え?)

サイコパスの測定の仕組みがよく分からないのですが、以前どなたかがおっしゃっていた、「欲望を制御する理性の力のこと」という解釈がわたしの理解と近く、さすがのシビュラでも思想の自由までは侵害されないんじゃないかなと思っています。思想の自由には絶対的保障が及んでいてほしい。シビュラが公共の福祉に反すると判断した思想の実行を出来てしまう人が潜在犯落ちするのかな?と。

・槙島さんの演技、ト書きを読み上げてるみたいだった。

個人的に槙島さんはもうちょい優しい喋りというか、先生が生徒を教え諭すような喋りだと思ってたのであんな語尾のきつい喋りではなく、もっとゆったりとした、犯罪と生を楽しんでいる感じだったらいいのにと思ってしまいました。

シビュラに代わる宣託の巫女感というか、芝居がかった感?胡散臭さ?はあったのですが、彼が何故審判ではなくプレイヤーという立場にこだわったのか考えると、もっと外連味のない演技でもいいんじゃないかと思いました。

フード理論では悪役はモノを食べる描写が無かったり食べ物を粗末に扱うとカテゴライズされるそうですが、槙島さんはいつもマドレーヌとかトマトとかヒラメのソテーとか美味しそうに食べていますよね。全キャラ中一番食事シーン多いんじゃないか。ハイパーオーツの成形食を食べてるあの世界の人たちより人間らしいと思いませんか?

前山さんのセリフの区切り方とか、息のつき方は、「歌うように語る」という感じで良かったです。

・槙島先生とグソンの犯罪指揮シーン、照明がピンク。犯罪の愉しさ的な?

・桜霜学園の校歌、荘厳

・橋本祥平さんの縢くん、すごい!!!縢くんだ!!!!てなった!!まんま縢秀星だったよ……

・標本事件の回想時、クリームパンの日常パートから佐々山シリアスへの移行が急すぎて?!てなる 製薬会社の広告「安全なストレスケア 苦しみのない世界へ」の文字がカラフルでカラオケかなとなった

・縢くんと朱ちゃんの食事→決裂シーンを狡噛パラライザー後の職場のシーンに組み込んだのは良きき

脚本のテンポが良かったです。三浦さんの演出、わたしはテニスでしか観たこと無いのですが、物語をシームレスに繋げるのがすごくお上手だなと思っています。演出家の仕事なのかは分からないのですが。全立後編もよろしくお願いします。

 

2幕

 

・1幕ラストでぶら下がってきた薔薇を、指パッチンで槙島さんが落として、それを回収する捜査官。それ遺留品だったんだ!!

・王陵理華子が上手。声が少し声優の南央美さんに似ていて、ユフィとかグレーテルっぽさがあった。めっちゃ理華子。

・グソン、めっちゃグソン。磯野さんを初めて拝見したのですが、スタイルがとても良いですね。足長い。グソン、あの身長でホロを纏って女子高生に化けられるのでしょうか。ホロって土台ありきじゃないんですかね?少し頭削れるのかな?謎だ。

・桜霜学園の教育方針、理華子曰く厳格で伝統重視、良妻賢母を育てる人間出荷工場とのことですが(そこまで言ってない)、わたしの知る限り、名門女子校ほど自立した女性の育成を理念にしている気が……と思いました。サイコパスの舞台設定は確か今から100年後とかのはずなのに、普通に富裕層の間で家父長制が蔓延っているんだねと、そういう思いになりました。本筋に関係ないね。

・刺青アーティストの曲が面白い。ダンスが皆さんキレッキレで、それを見つめる狡噛と朱ちゃんの(こいつ、ヤベエ)みたいな視線も面白かった。

・理華子の死に際のセリフも良かった。あなたも槙島先生に飽きられたら捨てられるのよ!ってやつ。その通りですからね。あと槙島先生がタイタスアンドロニカス朗読するのと理華子の独白が重なるの、演出としてやりたいことは分かるのですが何言ってるか全然わからなかった。音響さんのマイク音量の調整技術に感動した。

・舞台のセットがドミネーターの形になっているとツイッターで聞いて、ゲネ動画を見てみたら確かにそうでした。上手階段が持ち手で真ん中の回転するセットが銃身で下手のやぐらが対象者なんですね。すごい!

・全体的にセットや小道具に非常に凝っていた。あのドローン、どうやって動かしてるんだろう。ルンバかな。ドミネーターもめっちゃかっこよかった。槙島聖護サイコパスを計測したとき「犯罪係数、ゼロ。執行対象ではありません。トリガーをロックします。」っていう音声と同じタイミングで青い光が消えて、システムはよく分からないけどすごいなと思いました。

名前のない怪物神曲

もうこの曲がサイコパスを名作たらしめているといっても過言ではない。神。

 

 

語彙力カスの感想文で申し訳ありません。

これは読まなくていい、便所の落書きなんですが、宜野座くん、髪型の再現難しいのはわかるけど流石に前髪長くない?毛量多くない?あとくぼ…さん、今回若干呉島貴虎感が……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんか見返すと文句ばかりのように見えますがサイコパス完全再現のとってもステキな舞台でした!!!楽しかった!!!第2章楽しみ!!オリジナル版舞台についてはまた今度話します。

ここまでお読みいただきありがとうございました!

今日見た映画の話

お久しぶりです。1週間ぶりのはてブロ更新です。

ここ1週間、わたしは秋の味覚に舌鼓をうち、冬に向けて着々と脂肪を蓄えておりました。秋の味覚というか、食パンにどハマりしてしまい、はちみつ、砂糖シナモン、バター塩、チーズ砂糖などの組み合わせを様々に試し、最終的には暴食が原因で親に食パンとシリアルを隠されてしまいました。成人した人間が情けないですね。

普通に痩せなきゃなのでスポッチャとかランニング行きます。はい。

さらに今週は、文化祭前の浮ついた雰囲気に(文化祭と無縁の人種にも関わらず)当てられて、学校に行くのめんどいなぁと怠惰な日々を送っておりました。くずい。

今日は暇すぎて()アマプラで映画を3本も見たので、ちょっと感想とか残しておこうかなと思って書き書きしております。ネタバレ注意です。

以下雑文

 

①『カメラを止めるな』上田慎一郎 2017

 

カメラを止めるな!

カメラを止めるな!

 

 

言わずと知れた人気作で、以前金ローでもやっていた気がしますが、わたしは未見でした。

冒頭の40分がとにかく苦痛でしたが、そこを乗り越えたら伏線回収の連続で、コメディとしてめちゃめちゃ面白かったです。地上波の時は、「前評判の割に……」みたいな否(ぴ)の意見をちらほら見かけたので、最初のうちは大丈夫かな?てかこれ本当にホラーなのかな?本当にゾンビ伝説あるパターンなのかな?マジで?などと心配していたのですが全然そんなことはなく、ストーリーが2部に進むと画面も格段に見やすくなって、めちゃおもろでした。

個人的に一番ツボった伏線は黄色いシャツの録音マンの人がずっと座り込んで虚無ってた理由。そのあとうんちブリブリしながらゾンビメイク施されるとこもめっちゃおもろでした。品性が下劣なのでうんちネタばかり評価してしまいます。

最後もなんか良い話風に大団円でまとまってて視聴後の爽快感が良かったです。星★★★(-2の理由は冒頭の40分が地獄だから)

 

②『フロリダ・プロジェクト』ショーン・ベイカー 2017

フロリダのモーテルを住居とする貧困層の母子を描いた作品です。とにかく、子役の演技がすごかったです。カメ止めのヒロインの演技を見たあとだったので余計に(失礼)、なんで6歳の子がこんな役に入り込んだ演技できるんだろう〜わたし未だに他人の気持ち分からんよ〜君天才やな〜などと思いました。

子どもはどんなに厳しい環境に置かれても、母親のことが大好きで、絶対的に信頼していて、日々を楽しく生き抜く術を身につけているんだなと感じました。わたしより魂レベル高いんじゃないのか。

もちろん、モーテルのブレーカー落としたり放火したり、他人の車に唾吐いたりしちゃダメですけど、それを教える人間がいないことが一番の問題なのだなと。

その点、ママのヘイリーは言動が中学生くらいで止まってて、子どもの前でバカスカ煙草吸うし、葉っぱ吸うし、売春するしで地獄なんですが、ヘイリーの親やパートナーが一切出てこないところなどを見ると、きっとヘイリーも同じような境遇で育ってきた、負の連鎖なんだろうなと思いました。途中までヘイリーと連んでいたアシュリーは、子どものことを思ってヘイリーを突き放しますし、元々昼職で働いているし、パートナーらしき人が存在します。その違いがスクーティーとムーニーの命運を分けたんだなぁ。

一応ヘイリーにも庇護してくれる存在として、時に厳しく時に優しい管理人さんボビーがいるのですが、残念ながら力及ばず。でも、ボビーが子どもたちを変質者から守るシーンとかめっちゃかっこよかったです。ボビーがモーテルの住人たちに向ける眼差しは、この作品の監督の言いたいことを代弁してるかのようでした。ボビーイイヤシ。

最後のシーン、突然画質が荒くなって、逆カメラを止めるな現象?!とビックリしたのですが無許可でディズニー内を撮影するためにスマホで撮ったんだそうな。無許可で商用利用していいのかな……?ディズニーうるさそうだけど。

全体的に色彩がポップでカラフルで映えてて可愛いのですが、ペンキで塗られた表面的な装飾に、色街的なケバケバしさや虚しさを感じてしまって、そこに潜む逃れられない貧困や、近隣施設の某夢の国との落差をより深く意識させられました。

ラスト、ムーニーはどうなったんですかね。あのテンションでアトラクとか乗れないよなぁ。きっと逃げきれず母子は引き離されてしまうんだろうという予感と、夢の国で幸せそうな人々の対比が残酷でした。

こういった周縁化された人々にスポットを当てた映画、めちゃめちゃいっぱいあるんだろうと思っていましたが、実はそうでもないようで、監督がこの映画を機にモーテル暮らしの人々に注目してほしい的なことを言っていたのが意外でした。サブプライムローン問題の影響って今も結構残っているのを知りませんでした。周縁化とか言っていますがきっとわたしの未来の姿。最近流行りのCLO?とかもサブプライムローンの二の轍を踏むのでは?みたいに言われていますが、企業向けローンなら直ちに一般ピーポーには影響ないんですかね。人生先が見えなさすぎてオワオワリですね本当。星★★★★(-1の理由は悲しくなるから)

 

③『K12』メラニー・マルティネス 2019

 

Melanie Martinez: K-12

Melanie Martinez: K-12

 

 

ゆめかわいい♪パンスト♪ガールズ♪微エログロ♪みたいな映画でした。

これは女子中高生とかにウケそう。

とにかく画面がかわいい。髪型とか衣装とかロケ地もセットも全部全部かわいい。ミュージカルと謳っていますが、メラニーの曲を丸々1アルバム使ったMVという感じでした。台詞ほとんど無いしね。

歌詞の内容は戦う女の子という感じで、ルッキズムや個性を抑圧してくるものに対する反抗の歌が多かったです。ダンスも全部かわいかった。かわいいを煮詰めて蒸留酒にしましたレベルでかわいい。わたしはガラスの中で踊ってる3人にみんなが虫投げつける曲が一番好きですね。

終始夢の中みたいな世界観で、女の子の地獄をかわいく描いていて、わたしは結構好きです。若俳オタクは好きそう(偏見)。わたしはもう女の子という歳じゃないので、めっっっちゃ刺さる!!!て程ではありませんでしたが。故に星★★★(-2の理由はストーリー性がないから)

 

以上です。アマプラ、見たいなぁと思って見てなかった作品がいっぱいあることに気づいて、とりあえずウォッチリストにぶちこみまくりました。舞台にも良さはありますが、映画ってやっぱコスパ良いですね。クオリティ高いし。すごい俳優とか出てるし。時間もアニメ一気見とかより短くて済むし。(語彙力の死んだ感想)

なんか映画見たいなぁ。

 

p.s.勝手に文字が大きくなっているの、わたしの意思ではないので、ご了承いただきたいです。

 

今週のオタ活の話

5日ぶりくらいのブログ更新です。

今週は勉強もせず遊び呆けていたので(いつもじゃん)、就活に失敗した将来、過去の記事を見て己の馬鹿さ加減と見通しの甘さを後悔し、その後の人生を見つめ直すことができるよう、記録に残しておこうと思います。

 

おっしゃーいくぞー!

 

10月19日日曜日。

ピューロランドに行きました。f:id:sylvaticca:20191024235611j:plain

寝なければ寝坊しない方式を採ったためギンギンの目とドロドロの脳みそでの突撃だったのですが、楽しかった!!!その日はピューロランド内でミキハウスの即売会があったようで、未だかつて見たことがないほど沢山のちびっこがおりめっちゃ混んでました。なんかピューロってオタク女ばっかりなイメージだったので、♪これが本来の〜これが本来の〜ピューロランド〜〜(「手塚ファントム2019」)(わかりにくい)とか思ってました。

言うて大分ピューロ来てるし、DVD持ってるしで、MEMORY BOYSとレディキティハウスを見たくらいですぐ回転寿司に行ってしまいました。場所と食べ物さえあればどこでも楽しい。

 

10月22日火曜日。

ロンドンのボーイソプラノ合唱団LIBERAのコンサートに行きました。

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この日は即位礼正殿の儀の日で祝日でした♪♪♪何も考えずチケットを2枚取り強引に母親を連れて行ったのですが、後日2枚分のチケ代を渡してくれてママァァァ👶となりました。

LIBERAの生歌は透き通っていて高音まで綺麗でマジでマジで最高でした。ずっと聴いていたいのに、すっと音が消えてしまうという音楽の刹那性と、人生の限られた時間しか出せないというボーイソプラノの刹那性。今ここで出会えた奇跡に感謝卍。本当、幻のように儚い。が、そこが美しい。わたしもあんな風に歌いたいです。今回のセトリの中だとDing dong merry on highが一番好きでした。クリスマスの新譜からの曲が多かったのですが、わたしが一番好きなHave yourself a merry little Christmasは今回セトリに無かったです。残念。でも生でStay with meとかLIBERAとか聞けてめっちゃ耳が幸せでした。癒された〜〜。明日は大阪で公演があるようなのでぜひ頑張ってほしいです。

あと風と木の詩読もうってなりました。なんか部屋にずっと積ん読してある。読め。

 

10月24日木曜日。

舞台銀河英雄伝説第3章を見に行きました。f:id:sylvaticca:20191025003223j:plain

写真がないのでお台場のスタバでお茶を濁します。スタバに一人で入ったのがガチで1年ぶりくらいで、店員さんの微笑みが嘲笑に見えたり目を合わせられなかったりしました。なんなんだお前は。

英伝ノイエ版舞台は、第1章は見たのですが第2章は未見で、どこから始まるのかな〜と思っていたところ、開演前に劇場内のスクリーンでいままでのおさらいをしてくれて、親切だなと思いました。原作読んだはずなんですが、出だしの戦闘シーンはマジで内容の展開を思い出せず、なんか西田大輔と西田シャトナーのハイブリッドみたいな演出だなとか考えてました。スクリーンのアニメ映像が綺麗だった。見知った群像劇が始まってからは、あぁ〜〜それだ〜〜そんな話だった〜〜みたいな追憶の連続で、結構楽しめました。第1章、2公演しか入ってないので全然比較とかできないのですが、せーちゃん、かとしょ、上手くなってた気がします。オーベルシュタイン役の人めっちゃうま〜〜と思っていたら藤原祐規さんでした。そらそうや年季が違う。少し調べさせていただいたら以前の舞台ではロイエンタール役だったようで、なんか納得しました。ロイエンタールとオーベルシュタインってちょっと系統似てますよね。

あと完全にわたしのリサーチ不足が原因なのですが、幕間が無くて!!!いつ幕間だろう?とソワソワしてたら幕間無くて!!!2時間15分ぶっ続けだったのがちょっと辛かったです。なんかこないだのアルスラーン戦記でも同じこと思った気がする。公演時間、調べよう。

あとてっきり2巻の終わりまでやるのかな、と思って、キルヒアイス好きとして身構えていたのですが、そんなこともなく、あ、そこで切るんだ?みたいなところで終わったのがちょっとウケました。なんかツイッターでめっちゃキルピ死なせたい人みたいだったけど、そういうわけではないんです。ただ、意外だっただけで。でも舞台第4章やるとしたらどこまでやるんだろう?やはり2巻ラストでノイエは風呂敷を畳むのでしょうか。アニメ見てないからわかんない。

あとねー、銀英伝の登場人物、わたし好きな人がいっぱいいて、キルピももちろん好きなんですが、やっぱり人間として、一番好きで尊敬してるのがヤンウェンリーなんですよ。あの一見なよっとした生活能力の無い優男が、深い洞察力を秘めていてちょっとゾッとするくらい「正しい」人間であり続けるという、その人間臭いのに人間離れした独特の姿に、こばやかわ氏はすごく自然に溶け込んでいるなと思いました。素でめっちゃヤンウェンリーっぽい。

勝手な心配なのですが、なんだかあんまりチケット捌けてなさそう?でちょっと悲しいです。(何様ですか)(ならチケット増やしなさい) あんなに膨大で小難しいセリフを、約1週間の公演に向けて全部覚えきる役者さんて本当プロだなと思ったし、暗記方法教えてほしいなと思いました。わたし台詞ファイエルしか言えないよーー。役者陣、みんなすごい!

 

 

以上、今週のオタ活でした!

なんか全立後編全然チケ当たらなくて瀕死ですが、頑張ります!ここからが俺たちの本領発揮だ♪